自分でできる!バイクシート張り替え。

バイクに長く乗っていると、どうしても気になってくるのがシートの状態ですよね。表皮がだんだん擦り切れたり、小さな破れができたりして、見た目も乗り心地もなんだかしっくりこなくなってきます。
しばらくは ガムテープを貼ってしのいでいました。
先日なんて、雨上がりに乗ろうとしたら、染み込んだ水がお尻まで伝わってきてびっくり!「これはもう張り替えるしかないな」と決心して、自分で作業に挑戦してみることにしました。
 
作業を始める前に、一番大事なポイントを聞きました。それは**「焦らず、少しずつ引っ張ること」**。これさえ忘れなければ、特別な技術がなくても、誰でも十分綺麗に仕上げられるそうです。なんだか心強い言葉ですよね。
 
用意する道具は、どれも近所のホームセンターで簡単に手に入るものばかりです。大きなホッチキスのような形の「タッカー」に、古い針を外すためのマイナスドライバーとペンチ。それに新しいシート生地、生地を切るためのハサミやカッターがあれば準備完了です。
 
まず最初に、シートをバイク本体から取り外します。外してじっくり見てみると、想像以上に表面が劣化していることに気がつきました。ところどころひび割れていて、触るとポロポロと表皮が崩れ落ちてくる状態。裏返してみると、古い生地は無数の針で留められています。これをドライバーで少しずつ浮かせては、ペンチで引き抜いていく作業が続きます。ここでは細かい針の破片まできちんと取り除くことが大切です。少しでも残っていると、新しい生地を傷つけてしまう可能性がありますから、丁寧に作業を進めました。
 
いよいよ新しい生地を取り付ける段階です。今回選んだのはスクーター用のシートカバー。商品の説明書きに「よく伸びる」と書いてあったのが決め手でした。やっぱり自分で作業するなら、扱いやすい素材がいいですからね。
 
最初は位置決めから。前後左右の中心を合わせたら、まず前側を1か所タッカーで留めます。次に後ろ側は生地を少し引っ張りながら固定し、続けて左右の真ん中も留めて、いわゆる「十字」の形で仮止めをしました。この段階で全体のバランスを見ておけば、後で大きくズレてしまう心配がなくなります。
 
本格的に固定していくときは、中心から外側へ向かって、対角線の順番で作業を進めていくのがコツです。シワができないように生地を均等に引っ張りながら、タッカーを垂直に立ててしっかりと押し付けて針を打ち込みます。特に角の部分は生地が余りやすいので、少しずつ調整しながら細かく留めていきました。途中で生地が固いなと感じたら、ドライヤーで少し温めてみてください。柔らかくなってグンと伸びやすくなり、シワも綺麗に消えてくれますよ。
 
それでもやっぱり悩まされる部分もありました。シートの前方、タンクを包み込むようにカーブしている箇所です。ここは何もせずにそのまま張ろうとしても、どうしても生地が重なって浮いてしまいます。「仕方がない」と思い切ってU字型に切り込みを入れてみました。それでも簡単にはいきませんが、諦めずにシワが伸びそうな方向へ生地を少しずつ引っ張りながら、根気よく針を打っていきました。
 
張り込みが終わったら、最後に全体をよく確認して、余分な生地をカッターやハサミで切り落とせば完成です。
ついでに「あんこ抜き」といって、シートのスポンジを削って形を整える作業も出来そうです。次回はちょっとリヤ側のシートの盛り上がりを、削ってみてもいいかなとおもつています。
作業には、それなりに力も時間も必要で、正直「疲れたな」と感じる瞬間もありました。でも、自分の手で仕上げたシートは見た目がすっきりと生まれ変わり、バイクにまたがるたびに、なんだかとても嬉しい気持ちになります。費用も業者に頼むよりずっと抑えられて、まさに一石二鳥です。
 
バイクいじりが初めての方でも、「焦らず少しずつ」を守れば大丈夫。皆さんもぜひ、愛車のシート張り替えに挑戦してみてください。

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